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【夜回り先生・水谷修 天に向かって、つばを吐く】こころで叫び、苦しむ日本の子ども 目の前で夫婦喧嘩や陰口を言っていませんか (1/2ページ)

 気づいていますか、子どもたちのこころの叫び。今、日本の子どもたちが苦しんでいます。いじめ、不登校、ひきこもり、リストカットなどの自傷行為、自殺、非行、援助交際、薬物乱用…。私のもとには、日本中の数え切れないほどの子どもたちから日々相談の電話やメールが届きます。その数はすでに92万件を超え、関わった子どもたちの数は42万人を超えています。そして哀しいことに、私がメールでの相談を始めてから14年で、関わった11名の子どもたちが殺人の罪を犯し、139名が自死、病死、事故死、そして52名の命をドラッグによって奪われました。私が、親や友人たちからの連絡で確認できているだけでです。本当は、もっと多くの子どもたちが亡くなっているはずです。

 まずは夜、町に出て、周りの子どもたちを見回してください。また、夜、家で自分の子どもたちの様子をじっと見つめて下さい。目を輝かせ、足取りも軽く、明日に目を向けて生きていますか。明るく朗らかに過ごしていますか。今、日本の十代の子どもたちの2割から3割が明日を見失い、そのいらいらから大切な仲間をいじめたり、夜の町に出たり、暗い自分の部屋で自分自身を傷つけたり、不登校やひきこもりになっています。

 しかし、日本の多くの親や教師、大人たちはこの事実に気づいていません。その理由は簡単です。子どもたちを昼の世界でしか見ていないからです。もし、大人たちが私のように夜の町を「夜回り」すれば、私のように夜、メールや電話での相談をはじめれば、あるいは、せめてインターネットの自殺系やメンタル系の掲示板やブログを見れば、すぐわかるはずです。多くの子どもたちが、暗い夜の世界で、眠らず、もしくは眠れずに、まさに「今」苦しんでいるということを。

 自分の周りの子どもたちのこころの状態を見ることは簡単です。その子どもが毎日夜をどう過ごしているのか見ればいいのです。もし、毎夜部屋でぐっすりと寝ていれば安心でしょう。でも、週末部屋にいなかったり、毎晩涙ぐみながら眠れずに過ごしていたら、昼夜逆転し、一晩中ネットやゲームをしていたら…。

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