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米軍事攻撃なら「北は壊滅」 トランプ氏警告「私が難題解決する」

 【ワシントン=黒瀬悦成、加納宏幸】トランプ米大統領は26日、ホワイトハウスでスペインのラホイ首相と会談後の記者会見で、北朝鮮に対する軍事攻撃の選択肢について、「第2の選択肢だ」とした上で、「準備は万全だが、これを選択すれば北朝鮮は壊滅的打撃を受ける」と警告した。

 米朝の首脳間で非難の応酬が激化していることに関しては、北朝鮮が挑発的な言動を始めたのに対抗しているだけだと述べ、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は「口にすべきではないことを言っている」と非難した。

 さらに、歴代米大統領が北朝鮮への対応で失敗し、「私に大変な難題を残した」とした上で「私がその難題を解決する」と言明した。

 一方、ダンフォード米統合参謀本部議長は26日、上院軍事委員会の公聴会で証言し、核・弾道ミサイル開発を進める北朝鮮と米国との非難合戦が激しさを増し、「政治環境が変化した」と指摘しつつ、北朝鮮軍の態勢には変化はみられないとの見解を明らかにした。

 ダンフォード氏はまた、 北朝鮮が米本土を射程に収める核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)の運用能力を確保したかどうかについて、北朝鮮が「非常に短期間」でそうした能力を確立させるだろうと指摘。大気圏再突入技術などの課題は残るものの、「北朝鮮に(米本土攻撃の)能力があり、使用する意図があると想定する必要がある」と述べた。

 その上で、北朝鮮のミサイルの性能や保有数、脅威の質などを勘案した場合、「北朝鮮のICBMからハワイと米本土を防衛することができる」と強調した。

 一方、米国務省は26日、ティラーソン国務長官が28日から10月1日まで中国を訪問すると発表した。北朝鮮の核・ミサイル開発について中国の指導者と協議するとともに、11月に予定されるトランプ大統領の訪中をめぐり調整を行う。

 ティラーソン氏の訪中は今年3月に続き就任後2回目。中国に対して国連安全保障理事会決議の履行によって北朝鮮に対する圧力をさらに強化するよう迫るとみられる。

 国務省のナウアート報道官は26日の記者会見で、「ティラーソン長官は朝鮮半島の非核化や貿易、投資など幅広く議論する」と強調。トランプ政権としてアジア太平洋地域で米国の経済、安全保障に関する利益を拡大、強化する狙いがあると説明した。

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