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中国、北朝鮮から石炭163万トン輸入…制裁破りか!?

 中国が、禁輸令を出したはずの北朝鮮産の石炭を8月に輸入していたことが明らかになった。

 中国税関総署が発表した国家別輸出入統計によると、中国は8月に北朝鮮から163万6591トンの石炭を輸入した。禁止しているはずの石炭が輸入された経緯を見ると、制裁の着実な実行をアピールするつもりが、逆の結果を生んでしまったことがわかる。

 中国商務省は今年2月、北朝鮮産の石炭の輸入を年末まで停止する措置を取った。

 高虎城商務相はその直後の記者会見で、国連安保理の対北朝鮮制裁決議2321号が定めた石炭輸入の上限に近づいたため輸入を停止する措置を停止したと述べていた。

 当局は、輸入制限が行われる前に中国に持ち込まれた石炭を、北朝鮮に差し戻す命令を出している。

 (関連記事:中国、北朝鮮産石炭の差し戻しを命じる

 さらに商務省は8月14日、安保理制裁決議2371号に基づき、北朝鮮産の石炭などの輸入を完全に禁止するとの通告を出した。

 ところが、制裁決議の採択からちょうど30日後の9月5日の午前0時を発効日時としたため、それまでの間に大急ぎで輸入されたものが今回の統計に現れたものと思われる。

 この猶予期間が自国の業者を救済するための措置だったのか、単に制裁の発効日と合わせただけだったのかは不明だが、何かにつけて制裁に臨む姿勢が疑われる中国だけあって、韓国の一部メディアからは制裁破りではないかとの声が上がっている。

 もちろん発効以前の輸入であるため、制裁破りには当たらない。しかし、海産物などに対しては発効以前から輸入を取り締まっていることを考えると、ダブルスタンダードだとの批判は避けられないと思われる。

 中国が制裁に真剣に取り組んでいるか否かは、来月の統計に現れるだろう。

 (関連記事:中国、制裁発効前から北朝鮮産の海産物を厳しく取り締まり

デイリーNKジャパン
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