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【親も知らない今どき入試】就職に力を入れている大学ランク 女子の積極支援で8年連続首位は明大

 就職に強い大学は、学生や保護者の人気も高い。そこで、進路指導教諭が勧める「就職に力を入れている大学」ランクを紹介したい。全国の進学校の進路指導教諭684人のアンケート結果をまとめた。

 項目別に5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。首位の明治大は8年連続だった。進路指導教諭からも「就職指導が充実」(茨城・県立高)、「就職支援に力を入れ、少人数の授業も多く、学生一人ひとりの成長を重視」(神奈川・私立高)など高く評価されている。

 主な就職先は、みずほFG87人、損保ジャパン日本興亜と東京特別区が各51人、三井住友海上火災保険48人、三菱東京UFJ銀行45人など。

 女子高の進路指導教諭は「明治大は女子の就職支援にも力を入れていると、明治に進学した卒業生から聞いています」という。確かに、上記の就職先でも、女子はみずほFG49人、損保ジャパン日本興亜37人など男子を上回る。

 大手予備校の入試担当者は「かつて志願者日本一になったほど明治大の人気は高い。改革に力を入れていることもクローズアップされますが、最近の高校生や保護者が志望校選びで重視する就職に強いことが、人気の下支えをしています。改革しても就職が伸びないと評価されないのが、近年の傾向です」という。

 上位に大規模大学が強いなかで、6位に入ったのが産業能率大。経営と情報マネジメントの2学部がある。授業にアクティブラーニング(学生が能動的に学習に取り組む)を取り入れた草分けとして知られる。教育力の高さが就職力にもつながっている。

 ランクには、実就職率(就職者数÷<卒業生数-大学院進学者数>×100)が高い大学もみられる。卒業生1000人以上で今年、トップの97・7%だった金沢工業大が2位、2位だった福井大が7位、9位の九州工業大が5位に入る。やはり実就職率も、就職に力を入れている評価の指標になっているようだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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