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元民進、希望の党への大量合流は看板の掛け替えだ! 評論家・八幡和郎氏「3分の1以下に抑えよ」

 小池百合子都知事が立ち上げた新党「希望の党」(小池新党)に、前原誠司代表率いる民進党の衆院議員が大量合流する可能性が出てきた。これは事実上、日本の大停滞を招いた、あの民主党政権の残党といえる民進党の「看板の掛け替え」「延命装置」「選挙互助会」ではないのか。評論家の八幡和郎氏が緊急寄稿した。

 民進党が小池新党に合流するなら、フランスのマクロン大統領がとった戦術と同じだ。

 マクロン氏は、オランド前政権の経済相だったが社会党を飛び出して前進党を結成し、左過ぎの社会党と、右過ぎの共和党との間でポッカリ空いた中道路線に乗り、大統領選で勝利した。その後の総選挙では、社会党と共和党から選別して合流を認め、新しい与党で過半数を確保した。

 小池氏はそれをヒントにしたのだろう。ただ、同じようにできない難問がある。

 民進党には、全国の選挙区に候補者がいる。その大半を小池新党の候補として出すなら、結局、「民進党が小池氏を党首に迎えただけ」だ。新党候補の3分の1以上が元民進党ならば、新党ではなく「民進党の看板掛け替え」だと思う。

 それは、ふざけた話だから、有権者から支持されないだろう。

 民進党の現職衆院議員(約90人)のうち、一部の極左議員を除いて、小池新党からの立候補を希望する者を公認せざるを得ないとすれば、新人や元職は同党から立候補できないことになる。

 強いて知恵を出せば、元民進党は「現職を除いて重複立候補を認めない」。新党側の候補は比例上位の順位や比例単独立候補も認めて、結果的に「元民進党議員は全体の3分の1以下に抑える」ことだろう。

 もう1つの問題は、小池氏が都知事を辞めて出馬するなら、後任には、よほど説得力のある候補が必要だ。出馬しないなら、新党の首相候補が誰かで説得力が問われる。選挙後のお楽しみではおかしい。

 小池新党が政権獲得すれば、安倍晋三政権と内政では大した違いはない。とはいえ、参院では少数派なので「ねじれ国会」になる。

 最大の不安は外交だ。小池氏の奇想天外な奇襲は、国際舞台では通用しない可能性が高い。少なくとも、慣れるまでに「日本がかなりの対価を払うことになる」と危惧される。

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