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野田前首相、無所属出馬にじむ危機感「裸一貫、背水を超えた“水中の陣”」 枝野氏に理解も (1/2ページ)

 「裸一貫、無所属で戦いたい」。民進党の野田佳彦前首相は、こうキッパリと宣言した。公示まであと1週間余りとなった衆院選で、焦点となっている民進立候補予定者の新党「希望の党」による公認問題。小池百合子東京都知事が率いる同党から“排除”される可能性も指摘されていた野田前首相は2日、「新党に合流するつもりはない」と明言して無所属での出馬を表明し、「背水を超えた“水中の陣”」との表現で危機感をにじませた。

 野田前首相はこの日、報道各社合同の候補者横顔取材のため千葉市内の県政記者クラブを訪れ、記者団に対し「希望の党は一夜城だが、安倍政権のストップのためにあらゆることをすべきとは思う。官邸は想定外の包囲網を厳しく感じているのではないか」と評した。

 一方、希望への合流については「一線を画して動きたい」と強調。「民主党代表、民進党幹事長として、捲土(けんど)重来を期して泥水すすって頑張ってきた仲間に、打倒安倍を掲げて激励をしてきた立場なので、希望に入った人も、入らなかった人も、無所属で出馬する人もしっかりと議席をとれるよう全て応援にいきたい。その意味でも、無所属の方が動きやすい」と述べた。

 小池都知事による希望の「全員を受け入れる考えはさらさらない」「リベラル派は排除する」といった方針については、「党の考え方だから、どうこういうつもりはない。そもそも私はリベラルというくくりでなく、穏健な保守だ」と述べた。

 無所属候補は政見放送がないといった“縛り”がかけられ、厳しい選挙戦が想定される。出馬予定の千葉4区には自民党の木村哲也氏や共産党の深津俊郎氏が出馬を予定。「戦い方が限られ、比例復活もなく、一票でも欠ければ敗北。背水の陣よりも厳しい“水中の陣”だ。岩肌に爪を立てて、血を流してでもはい上がる気持ちで臨む。崖っぷちだが、かえってしがらみがなくなり痛快に物事がいえる」と力を込めた。

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