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【ぴいぷる】笑涯研究!バナナの皮でイグ・ノーベル賞受賞の馬渕清資氏「常識覆す瞬間に面白さ」 (2/3ページ)

 1本のバナナでデータは3回。学生にもどんどん食べてもらった。論文ができ、これほどイグ・ノーベル賞にふさわしいものはないと思った。

 「バナナで滑って転ぶシーンは、チャプリン映画の時代から言葉の壁を越えた世界共通のギャグアイテムですからね」

 2014年春にノミネートされたが、その後、音沙汰がない。7月下旬に「授賞式はどうする?」との問い合わせが来た。実のところ、受賞の通知は4月に送られていたが、迷惑メールとして受信されなかった。慌てて渡航を準備。渡米2日前に航空券の奥さんの性別を間違えたことが判明して「エーッ」。ドタバタ劇を繰り広げた。

 「この年から授賞式はナマで全世界に動画配信されると聞き、プレッシャーもありました。バナナで滑れば笑いが起こるはずですが、笑いものにはなりたくない。ここはひとつ、笑わせにいこうと思い、選んだのが映画『天使にラブソングを』の挿入歌『I will follow him』の替え歌。繰り返しの部分が『バナナ、バナナ』とぴったりハマるんです」

 猛練習の参考にしたのが、動画で存在を知ったばかりの乃木坂46のステージだった。

 「若い女の子たちが大勢の前で堂々と歌っている。彼女たちはひたすらお客さんに喜んでもらおうと割り切っている。それで吹っ切れました」

 大学は工学部だったが、自動車や電気製品作りには熱意が湧かない。もともと生き物が好きだったので、卒業研究テーマを選ぶ際、生命科学に寄った人工関節の研究を選び、その縁で医学部のスタッフになった。

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