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【夜回り先生・水谷修の「天に向かって、つばを吐く」】日本の民主主義は死んだ 一票を無視して解党…そこに明日はあるのか (1/2ページ)

 日本の民主主義は死にました。こんな悲しいことを、自分が生きている間に書くとは思いませんでした。

 日本は民主主義国家です。私たち国民が、選挙によって私たちの権利を、信じて付託した議員と政党が、国会の中で政策を訴え、明日の日本を作っていく。これが、民主主義の原点です。ただし、一人ひとりの議員の力は限られています。だから、議員たちは、同じ思想とこの国の明日に対する施策を持つ仲間たちと政党を作り、その政党単位で国政選挙に打って出て、その政策で国民の信を問い、議席を得る。これが、日本の民主主義政治の原点です。

 それが今回完全に壊されました。民進党(かつての民主党)、そのマニュフェストとこの国の明日に対する施政を信じて、候補者に大切な一票を投じ、支持した人たち。その人たちの国政への唯一の参政権、一票を無視して、政党を解散し、そして、他の党に合流する。ここに民主主義はありません。自分を信じた人たちへの裏切りしかありません。

 民主主義の原点は政党政治です。この国の選挙は、衆議院も参議院も、ともに比例区の選挙があります。国民一人ひとりの政治信条の中で、自分が信じる政党に大切な一票を投じることができるという大切な権利です。それなのに国民の参政権を付託された政党が、勝手にその党を解党し、他の党に合流する。これは許されることでしょうか。許されないことです。少なくとも、個人の政策ではなく、政党の政策で選出された比例区で民進党の国会議員となった人たちは、今回の選挙に出馬する資格はないでしょう。

 民進党の人たちに聞きたい。あなたたちは、党代表の選出に当たり、党傘下の議員と党員たちの票決で代表を決めています。これは民主主義です。でも、今回の「解党」について、何の民主主義的な解決がなされたのか。民進党を支持し、それぞれの権利を付託した人たちの大切な思いを受け止めているのかと。

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