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【ここがヘンだよ!日本】今、解散の「平和ボケ」 議論されない対北「朝鮮国連軍」との連携 (1/2ページ)

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 安倍晋三首相が言うに、今回の解散は「国難突破解散」とのことである。

 確かに、北朝鮮が、国連安全保障理事会の再三の決議を無視し、核実験を強行し、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の開発に成功しようとしている極東情勢は「国難」と呼ぶにふさわしい。これに異論を挟む人は、そうはいないだろう。

 なればこそ、「なぜ今、解散なのか?」というシンプルな疑問が浮かぶ。衆院議員の任期は本来、来年12月までで、残り1年以上あった。安倍首相が解散の理由に挙げた消費増税の使途変更も、2019年10月以降の話で焦る必要はない。1年かけて「国難」に備えた議論をするのが政治の王道であろう。

 実際、対北朝鮮という文脈で検討しなければいけないことは多い。

 その中でも最も重要なのが「朝鮮国連軍」との連携である。朝鮮国連軍とは、1950年に勃発した朝鮮戦争における北朝鮮の進軍に対抗すべく、国連安保理決議に基づいて結成された多国籍軍である。指揮権は米国が有するが、「国連軍」を名乗ることを許された戦闘を目的とした、唯一の多国籍軍である。

 朝鮮戦争はあくまで休戦中で終わっていない。朝鮮国連軍はいまだ解散しておらず、むしろ在韓米軍は昨今の北朝鮮情勢を考えると、日米韓が連携して作戦を展開するプラットホームとして、その重要性は増している、との認識を示している。

 日本は朝鮮国連軍に参加していないが、同軍との間に地位協定を締結している。米軍横田基地(東京都)は朝鮮国連軍の後方司令部となっているほか、国内米軍7基地の利用も了承している。

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