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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「迷」》勢い増す中国資本の温泉旅館・ホテルの買収 (2/2ページ)

 客室稼働率は大きく向上したというが、「日本人には敬遠されるようになったらしい」と関係者。中には従来のサービスに変化が生じ、経費削減の対象となった夕食が「会席料理」から「外食」になることも。温泉旅館・ホテルに泊まる醍醐(だいご)味のひとつが姿を消しているのだ。

 旅館やホテルに飾られた骨董(こっとう)品や掛け軸を中国人客が勝手に持ち帰ってしまうため「装飾品はすべて撤去している」という施設もあって、なんとも言えない複雑な気持ちにさせられる。

 最近増えている経営形態が「オーナーは中国人、実質的経営はこれまで通り日本人に任せる」というスタイルだ。

 訪日した際に知り合いなどを呼び寄せるため、個人がゲストルーム的な感覚で老舗旅館を購入するため、高級感や伝統的サービスは維持され、客層は国内外の富裕層となるらしい。

 一般客には、経営者が変わったかどうかは分からないこともありそうだが、観光地にとっては施設の雇用も維持され、中国からの観光客を呼び込めるという利点もあるらしい。

 とはいえ、これまで日本人が守り育んできた風景が、ひとつまたひとつ消えていっているのも事実。衰退が進む温泉街の未来を、外国資本に委ねるだけで本当にいいのか?(M)

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。10月のお題は「迷」 です。

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