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【昭和のことば】もとはほめことばだったが…日本を揶揄することばとして浸透した「エコノミックアニマル」(昭和45年) (1/2ページ)

 訳すと「経済的動物」となる。どこまでもがめつく経済優先で迫ってくる日本の姿、経済大国へのし上がろうとする姿を揶揄(やゆ)することばとして、いわば「逆輸入的に」浸透した流行語である。

 日本にとってはあまりいい印象の言葉ではないが、もとを正せば、1971年にパキスタン大統領に就任したブット氏がかつて発表した「日本人はなかなかしっかりしている」といった趣旨のスピーチから派生したほめことばだった。

 この年の主な事件は、「第3次佐藤栄作内閣成立」「厚生省、LSDを麻薬に指定」「日本万国博覧会EXPO’70、77カ国参加で大阪・千里丘陵で開催」「赤軍派学生9人、羽田発福岡行き日航機『よど号』をハイジャック。北朝鮮の平壌へ」「東京・銀座などで、自動車を締め出す『歩行者天国』がスタート」「たばこなどの自動販売機が100万台突破」「政府、初の『防衛白書』発表」「東京・渋谷で日本初のウーマンリブ大会開催」「作家の三島由紀夫『楯の会』会員4人と東京・市ケ谷の陸上自衛隊東部方面総監部に乱入、三島と会員1名割腹自殺」「沖縄コザ市で、米軍MPの交通事故処理に市民が反発。MPの威嚇発砲に群衆の反米行動拡大(コザ暴動)」など。

 この年の映画は『戦争と人間』『イージー・ライダー』。本は藤原弘達『創価学会を斬る』、塩月弥栄子『冠婚葬祭入門』。テレビでは『ありがとう』『細うで繁盛記』などが流行。東京都内では、光化学スモッグ公害が頻発した。

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