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習氏関連書籍の出版相次ぐワケ 「海外で最も影響力与える著作」人民日報絶賛も…「微博」での批評NG

 中国で共産党大会を前に、習近平国家主席(党総書記)の演説集が次々と出版されている。反腐敗や貧困対策など習指導部1期目の5年間で取り組んだ成果を宣伝し、習氏の権威付けを図る狙いだ。青年時代の習氏をたたえる書籍が「教材」として売り出され、個人崇拝の色彩も強まっている。

 これまでも習氏の「重要講話」は単行本になっているが、8月以降に発行された習氏関連本はメディアが伝えただけで10冊近くに上る。党大会では習氏の指導理論・思想の党規約入りが事実上確定、「思想」の浸透を図る思惑もありそうだ。

 先ごろの党機関紙、人民日報は1面で、習氏の演説集「習近平、治国理政(国政運営)を語る」が日本を含む160余りの国で発行され、「改革・開放以来、海外で最も影響力を与える著作」と絶賛した。

 習氏の著作とされる「脱貧困」の英語とフランス語訳が出たほか、9月の新興5カ国(BRICS)首脳会議での演説も単行本になった。

 演説集のほかに、大規模政治運動「文化大革命」(1966~76年)で陝西省の農村に「下放」された習氏の成長の過程をたどる「習近平、知識青年としての7年」も発売。大学生向けに「政治思想の質を高める教材」として推薦されている。

 一方、短文投稿サイト「微博」で書籍について批評しようとすると「関連法規と政策に違反しており書き込めません」との表示が出る。当局は習氏の権威を傷つけないよう神経をとがらせているもようだ。(北京 共同)

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