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小池氏、経済センスに疑問生む大放言「アベノミクス、GDP1%成長で大きな顔するな」

 希望の党代表の小池百合子都知事が、アベノミクスについて「1%ちょっとGDP(国内総生産)を上げたからといって、大きな顔をするなといいたい」と言い放った。「ユリノミクス」を自称する経済政策の実現性が問われているなか、経済センスに疑問が生じてしまう発言だ。

 小池氏の耳を疑う発言は10日に東京・池袋での街頭演説で飛び出した。消費増税凍結の代替財源として「100兆円規模の国家予算をワイズスペンディングすれば、その1%分の1兆円はすぐに出てくる」と持論を展開した後、1%超の経済成長について「大きな顔をするな」と言い切った。

 「1%分の予算削減」と、「1%の経済成長率」という次元の異なる数字を並べているのはさておいても、景気の実感に近いとされる名目GDPの成長率をみると、2013年度が2・6%、14年度が2・0%、15年度は2・7%、16年度は1・1%と4年連続で1~2%台の伸びを記録した。

 名目GDPの実額も12年度の約495兆円から、16年度には約538兆円に43兆円増えたという結果が残っている。

 この20年をみても、日本はデフレ状況が続いたこともあって、1997年度からアベノミクスがスタートする2012年度までの間、1%以上成長したのは00年度(1・3%)と10年度(1・4%)の2回だけ。0%台の低成長やマイナス成長の年度も多かった。

 ちなみに小池氏が知事を務める東京都のGDPは、国単位で比較してもメキシコに次ぐ世界16位の規模だが、16年度の名目GDP成長率は1・1%減と、マイナス成長を見込んでいる。残念ながら「大きな顔」はできない数字だ。

 8日の党首討論でも消費税凍結やベーシックインカムの財源について安倍首相に問われ、明確な回答を避けた小池氏。公約に花粉症など「12のゼロ」を掲げているが、ユリノミクスで「成長はゼロ以下」にならなければいいが…。

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