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【菊池雅之 最新国防ファイル】北の脅威でミサイル防衛対処型に強化 あらゆる海戦網羅した世界最強の軍艦、イージス護衛艦「あたご」型 (1/2ページ)

 日本は、イージス艦保有国だ。イージス艦とは、高性能な対空レーダーと対空ミサイル、それらを一元化したシステムを有した、新時代のミサイル防空艦である。

 海上自衛隊は1993年から98年の間、まず4隻の「こんごう」型を就役させていった。当初、米国以外にイージス艦を配備している国はなく、世界に衝撃を与えた。中でも、中国と韓国はその戦闘能力の高さに驚がくし、猛烈に批判してきたほどだった。

 現在でこそ、イージス艦以外にも高性能防空システム艦は世界で誕生しているが、「こんごう」型配備時点では、紛れもなく世界最強の軍艦であったのだから当然の反応ともいえる。

 この「こんごう」型に続いて建造されたのが、「あたご」型だ。2007年3月15日に「あたご」、08年3月13日に「あしがら」と、計2隻が就役した。これにより日本は6隻のイージス艦を保有した。

 「こんごう」型と「あたご」型はよく似ているが、一番大きな違いがレーダーマストだ。「あたご」型は、本来垂直にそびえるマストに角度をつけている。これは「傾斜マスト」と呼ばれるもので、敵の電波を乱反射させることで、レーダーに映りにくくするステルス性を高めている。

 また、後部スペースをヘリ甲板としながらも、格納庫を持たなかった「こんごう」型と異なり、「あたご」型にはヘリ甲板と格納庫がある。常に1機を搭載している。これにより対空任務以外にも、対潜戦や水上戦闘など、あらゆる海戦にマルチに対応できる。

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