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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】報告される「発光現象」の正体 地表まで延びる岩脈、予知に使えるかは分からず (1/2ページ)

 いままで地震学者の多くが相手にしてこなかった現象がある。地震のときの発光現象だ。

 根拠がないわけではない。

 たとえば阪神淡路大震災(1995年)。地震が起きたのは1月17日の朝6時前で、まだ暗い時刻だった。あちこちで空が青く光ったことが目撃されている。

 だが、このときの光は地震の揺れで空中の電線が揺れてスパークしたのではないかというのが地震学者の解釈だった。

 しかし、すべての発光現象が無意味ではないのではないか、と取り組んだ研究者がいる。米国・サンノゼ州立大学と米航空宇宙局(NASA)エイムズ研究センターの研究者だ。彼らはいままで報告された発光現象の解明に取り組んだ。

 古いものは欧州の報告で16世紀からあった。

 2009年、大地震によって309人の犠牲者を出すなど大被害を受けたイタリア・ラクイラでは、大地震の直前、多数の住民が明るい光を目撃した。ここでは大地震が起きる数秒前に、石畳の上をちらつく直径10センチほどの炎を大勢の人が目撃した。

 また、1988年にカナダ・ケベック州を襲った地震の11日前に、発光現象の報告が相次いだ。

 報告された発光現象にはきまった形や色があるわけではなかった。地面から上昇する青みがかった炎のような光があった。地面から伸びる一瞬の閃光(せんこう)が最大200メートルに達したという報告もあった。また、空中を数十秒から時には数分ほど漂う光の玉などもあった。

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