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【高橋洋一 日本の解き方】世界経済の好調は続くのか 中期では中国がリスク要因、急な金融引き締めに懸念も (1/2ページ)

 世界的な株高が続いている。国際通貨基金(IMF)が公表した7月の世界経済見通しによれば、2017年の成長率は3・5%、18年は3・6%という予測だ。これらの世界経済の成長予測は、16年の3・2%より高くなっている。

 もっとも、この世界経済の成長率は、08年のリーマン・ショック前の平均を下回っている。つまり、世界経済はリーマン・ショックからの回復途上にあり、その中での成長というところが実態だといえる。

 日本経済でも、リーマン・ショックからの景気回復は民主党政権期に始まった。このことから、左派はアベノミクスには全く効果がなかったかのように言う。しかし、民主党政権下の成長は実際には「デッド・キャット・バウンス」だ。つまり、「死んだネコも叩きつければ跳ね返る」とたとえられる程度のものだ。しかも、民主党時代は円高を放置し、雇用状況は最悪だった。それを反面教師にしたのが、アベノミクスの金融緩和政策である。

 いずれにしても、日本を含めて世界経済は好調だ。米国経済は、バーナンキ前連邦準備制度理事会(FRB)議長の金融緩和政策が功を奏して、いち早くリーマン・ショックから立ち直り、高い経済成長を維持している。

 トランプ政権では、減税政策やインフラ投資の実現はやや後ろ倒しになっており、財政政策はそれほど拡張的でないかもしれないが、基調として経済成長は揺らいでいない。

 日本とユーロ圏の成長見通しは上方修正された。日本は、アベノミクスによって雇用環境が改善し、デフレ脱却の一歩手前まできている。

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