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【高橋洋一 日本の解き方】希望の“あおり”受けた維新、存在意義示せるか 「保守」と「改革」の組み合わせに一定の評価 (1/2ページ)

 今回の衆院選で、日本維新の会は議席数を減らした。今後、存在意義を示す機会はあるのだろうか。

 維新の会は「改革保守」というスタンスである。政治的なスタンスを表す言葉として、右の保守、左の共産・社会主義がある。リベラルとは、この左右の中間、中道を指す言葉だ。市場経済重視、身分差別反対、非宗教的などを掲げている。米国の民主党が代表例であるが、社会福祉、人権、宗教平等などを特徴としている。

 現実の世界では、ソ連崩壊が示すように共産・社会主義はほぼ絶滅している。周辺では中国と北朝鮮くらいしか、めぼしいところは残されていない。

 そこで、左の共産・社会主義は、自由主義を加味してリベラルと称していることが多い。日本のマスコミでは、「左派・リベラル」と一緒に書くことがしばしばだが、実質的には左を捨てきれない者も少なくない。

 こうして、「保守かリベラルか」という対立軸ができる。典型的には米国の共和党と民主党だ。ところが、日本では、自民党が保守政策からリベラル政策までをカバーしている、特に、リベラル政策の典型である雇用について、安倍晋三首相は金融政策こそ雇用政策であることをいち早く見抜いた政治家である。そこで日銀が金融緩和を実行し、雇用での成果を出してしまった。

 となると、日本ではリベラル政党の立ち位置がなくなるか、狭いものになってしまう。そこで、別の対立軸を作り出す必要があるが、そこで出てくるのが、「既得権」か「改革」かという構造だ。

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