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【菊池雅之 最新国防ファイル】歴史と伝統にハイテク加わった掃海艇「すがしま型」 海上自衛隊が自負する“お家芸” (1/2ページ)

 洋上を行く艦艇を攻撃する手段として機雷がある。波間や海中を漂う「爆弾」の一種だ。船体が直接触れることで爆発するタイプや、スクリューの音や船体の内外から発する磁気に反応して爆発するタイプなど種類は豊富だ。こうした機雷を処分することを「掃海」と呼ぶ。

 終戦直後の1945年9月18日、海軍省軍務局に掃海部が創設される。日本周辺海域に日米双方がばらまいた機雷を処理するのが目的だ。

 50年6月25日に朝鮮戦争が勃発すると、国連軍の指揮の下、日本特別掃海隊が組織され、掃海任務を実施することになった。防衛庁が発足する4年前の話である。

 このように、実任務を含めた掃海作業を70年に渡り実施してきた歴史と伝統があることから、海上自衛隊にとって掃海作業は、「日本のお家芸」と自負している。

 91年の湾岸戦争終了後、ペルシャ湾にイラクや米国がまいた機雷を処分するため、世界各国海軍の掃海艇が派遣された。この中には海自掃海艇も含まれ、各国と協力した。これが海自初の海外派遣となった。

 ペルシャ湾で見た各国海軍の掃海艇は、ソナーの最新化、機雷処分の自動化、無人化を成し遂げていた。いまだに職人技に頼ってきた海自掃海部隊が1歩も2歩も遅れていることを改めて知り、がく然とする。

 そこで、当時最新鋭であった英海軍の掃海艇「サンダウン」級を参考に、新掃海艇を建造することを決めた。

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