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「台風に殺される」地元悲鳴…21号“爪痕”残る江の島 ヨットクラブに電話殺到「おたくで五輪ができるのか」 (1/2ページ)

 22日夜から23日にかけて列島を縦断した台風21号は、神奈川県有数の観光地で、2020年東京五輪のセーリング会場もある江の島にも深い爪痕を残した。ヨットや駐車場が見る影もなく破壊され、名所の洞窟も立ち入り禁止になった。台風22号も襲来する恐れがあり、地元業者は「台風に殺される」と嘆く。

 25日午前、小田急線片瀬江ノ島駅から歩いて弁天橋を渡り、江の島に入った。普段は観光客でにぎわう商店街だが、人通りはまばらだ。通りには砂利や枝、草が散らばり、歩くたびにジャリジャリと音を立てる。

 島の東部にある喫茶店の60代女性店主は「秋になったら黄色く色付くイチョウの木が、塩害で緑色のまま落ちていて、ショックだ」と店の前で指を差した。

 被害が甚大だったのが島の東南部で、7、8メートルある防波堤を越えて集落まで波が押し寄せたという。

 近くには2020年東京五輪のセーリング会場となる「江の島ヨットハーバー」があり、常時600艇以上のヨットが管理されている。同ヨットハーバーを運営する湘南なぎさパークの桜庭英彦・湘南港管理部長は「『おたくで五輪ができるのか』と電話が殺到した。コンテナやパワーショベルがヨットハウスの目の前まで流れてきて、多少の物損はあったが、ヨットの被害はほとんどない」と語気を強めた。

 被害が目立ったのは近くにある別のヨットクラブだった。敷地内のフェンスはなぎ倒され、マストが斜めに折れ曲がったヨットや、ひっくり返って折り重なっている船体もあった。地面には船の破片や部品が無残に散らばっていた。

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