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北「日本列島を水葬」 米、戦略兵器の展開拡大へ

 【ソウル=桜井紀雄】マティス米国防長官は28日、ソウルで開かれた米韓定例安保協議(SCM)に出席、「米国は核武装した北朝鮮を容認しない」と述べ、「核を使えば(米国の)圧倒的な軍事的対応に直面する」と警告した。同時に外交的解決も強調。韓国は米国が相談もなく軍事行動に出ることを警戒しており、トランプ大統領の訪韓を前に韓国側をなだめる姿勢を色濃くにじませた。

 一方、北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会は28日、先の衆院選で「核脅威論や拉致問題解決を騒ぎ立て(北朝鮮との)対決騒動を起こした」と安倍晋三首相を名指しで非難する報道官談話を発表。「日本列島が丸ごと海中に水葬されかねない」と威嚇した。

 朝鮮半島有事は起こらないとの韓国の楽観論を打ち砕いたのが、ソウルを危機に陥れない軍事オプションは「ある」としたマティス氏の9月の発言だ。

 28日の協議後の記者会見で、マティス氏は「外交的努力を下支えするのが軍事オプションだ」と外交的解決を優先させる立場を示し、オプションの詳細は明かさなかった。

 協議では、米戦略兵器の韓国周辺への展開を拡大する方針を確認した。米軍はB1戦略爆撃機の派遣に加え、原子力空母3隻を西太平洋に展開。韓国では、圧倒的抑止力を北朝鮮に見せつけることがマティス氏のいう軍事オプションの一つだとの見方が出ている。“行動”で韓国側の疑心を払拭する狙いもうかがえる。

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