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【菊池雅之 最新国防ファイル】対中国にらむ最新対空ミサイル「11式短距離地対空誘導弾」 (1/2ページ)

 低空で接近する敵航空機やミサイルを迎撃するのが「11式短距離地対空誘導弾」だ。部内では短SAM(Surface-to-Air Missile)と呼ばれている。2011年から配備が開始された。

 3000~8000人程度で構成される陸上自衛隊の師団や旅団の防空専門部隊として、高射特科部隊が編成されている。これまで「改良HAWK」や「81式短距離地対空誘導弾」という対空ミサイルを配備してきた。これらの後継として、1999年から、新型地対空ミサイル研究が開始される。そして、2009年に原型が完成する。

 ミサイル発射機は3トン半トラックに積まれている。発射機には4本のキャニスターがあり、それぞれ1発ずつ、計4発のミサイルが装填(そうてん)されている。このまま車上から発射する。そのため、移動、展開、射撃、撤収の流れはとてもスムーズだ。

 射撃の際は、発射機とともに、射撃管制装置も一緒に展開する。この射撃管制装置はアクティブ方式のフェーズドアレイレーダーにて敵を捜索し、目標を指示する。発射機を飛び出したミサイルは、自分でレーダー波を目標に向け照射しながら、その反射波を感知するアクティブレーダーホーミング方式となっている。

 こうして徐々に目標との距離を詰めていき、最後は命中する仕組みだ。敵機の情報を高射特科部隊だけでなく、司令部や各部隊ともリンクすべく、11式短距離地対空誘導弾の配備に合わせて、既存の野外通信システムと連接した対空戦闘指揮統制システムを新たに取り入れた。

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