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金正恩氏「拷問部隊」から60万円を恐喝しようとした北朝鮮男性の末路 (1/2ページ)

 昨年8月、北朝鮮で起きた保安員(警察官)殺害事件。ある32歳の保安員が自宅マンション前で、物陰に潜んでいた何者かに撲殺されたのだ。当局は大々的な捜査に乗り出したが、被害者が悪徳保安員として恨みを買っていたこともあり、市民の協力を得られず捜査は難航している。

 一方、この事件を利用して当局からカネを脅し取ろうとした男性が逮捕され、当局に逮捕されていたことが明らかになった。

 (関連記事:「人民の名で処断する」…悪徳権力に「血の復讐」を始めた北朝鮮の人々

 ■手口は「映画で」

 平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、捜査が行き詰まっていた今年3月、順川(スンチョン)市保衛部(秘密警察)の庁舎の前庭で「指定の場所まで5000ドル(約56万9000円)を持ってくれば拳銃を返す」と書かれた手紙が発見された。

 保衛部と言えば、公開処刑や政治犯収容所の運営を担う金正恩党委員長の「拷問部隊」であり、恐怖の象徴である。そんな組織に対してカネを要求するとは、金正恩氏を恐喝するも同然の行為と言える。

 (参考記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」

 これを極めて重く見た当局は、捜査の主導権を、保安署(警察署)から保衛部に移した。

デイリーNKジャパン
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