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金正恩氏が「恐怖政治の季節」に突入。ミサイル挑発は一時棚上げか (1/3ページ)

 米国のドナルド・トランプ大統領が来日する中、北朝鮮の国営メディアが連日のように米国を非難し、反米姿勢をアピールしている。

 その一方で、あれだけ日本列島を震撼させた弾道ミサイルの発射については、9月15日に中距離弾道ミサイル「火星12」型を発射して以後、ピタッと止んだ。

 韓国の情報機関である国家情報院(国情院)は2日、国会情報委員会による国政監査で、「平壌にあるミサイル研究施設で車両が活発に動くなど、ミサイルを発射する可能性がある」と報告した。今日明日にでもミサイルが発射される可能性はあるが、筆者はトランプ米大統領がアジアを歴訪しているタイミングで挑発する可能性は低いと見ている。

 むしろ、金正恩党委員長の関心は米国に対する挑発ではなく、内政に向かっているのではないかと思われる。粛清による恐怖政治が再開されたもようなのだ。

 ■「ミンチ」にして処刑

 韓国メディアによると、国情院はミサイル発射の可能性を報告すると同時に、金正恩氏が幹部に対する監視を強化し、しばらく自制していた粛清と処刑を再開したと報告した。国情院は、朝鮮労働党機関紙・労働新聞の幹部数人が、ミサイル発射の祝賀行事を1面に掲載しなかったという理由で革命化教育(思想教育)を受け、平壌の高射砲部隊の幹部が不正を働いた疑いで処刑されたと報告した。

 軍幹部の処刑といえば、一昨年4月に当時の人民武力部長(防衛相)だった玄永哲氏が無慈悲に処刑された出来事が記憶に新しい。金正恩氏は、玄氏を人間を文字通り「ミンチ」にする高射銃で処刑し、自身の残虐性を知らしめた。

 (参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…

デイリーNKジャパン
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