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刑務所を孤児院に改造した金正恩体制の「悪趣味な目的」 (1/2ページ)

 北朝鮮当局が、中朝国境近くの教化所(刑務所)を閉鎖し、コチェビ(ストリート・チルドレン)の収容施設(孤児院)に改造していたことが明らかになった。

 金正恩党委員長は孤児院の整備に熱心な姿勢をアピールしているが、その運営実態には様々な問題があることが、北朝鮮内部からの情報で明らかになっている。

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 この教化所は、平安北道(ピョンアンブクト)の東林(トンリム)にある「2号教化所」だ。米国の人権団体「北朝鮮人権委員会」(HRNK)が先月発表した、北朝鮮国内の教化所についての報告書でも触れられているが、元収監者の証言が得られていないこともあり、その実態は不明なままだ。

 一方で地元のデイリーNK内部情報筋は、同教化所では刑務官による暴行、劣悪な食事、厳しい強制労働で死者が続出していると指摘している。

 この教化所が閉鎖されたのは、地域を外国人観光客が多く訪れるためだ。

 中朝国境の都市、新義州(シニジュ)から40キロほど内陸に入ったところにある東林は、高麗時代の城跡や風光明媚な景観で知られ、2014年から外国人観光客に開放された。

 2号教化所は東林の中心部にほど近いところにあるため、外国人の目に触れ、人権侵害の状況が国外に流出する可能性がある。そのため、当局は2014年に収監者を平安南道(ピョンアンナムド)の价川(ケチョン)にある1号教化所(政治犯収容所の14号管理所とは別の施設)に移送した。

デイリーNKジャパン
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