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刑務所を孤児院に改造した金正恩体制の「悪趣味な目的」 (2/2ページ)

 移送先の1号教化所は施設が増設されたとのことだが、衛生環境は劣悪で、食糧も不足し、栄養失調による死亡率が高いことには何ら変わりない。

 その後、2号教化所は労働鍛錬隊(軽犯罪者を収監する刑務所)として運営されていたが、2016年に孤児院となった。

 金正恩氏は昨年、「道端の放浪児(コチェビ)をなくせ」との指示を下した。それに伴い、道内の駅前、市場、道路で寝泊まりしていた未成年者が昨年から強制収容され、この孤児院に移送された。

 当局は地元民に供出させた穀物や古着を孤児院に送り、運営している。そのおかげでコチェビたちはトウモロコシ飯ながらも、1日3食をきちんと食べさせてもらえているという。しかし、教育施設がなく、畑仕事に駆り出されている。

 (参考記事:ストリートチルドレンから「半グレ」へ…北朝鮮コチェビの今

 情報筋によると、いずれ中朝関係が改善し、中国人観光客が増えれば増加したあかつきには、孤児院をリフォームして観光名所にし、体制のプロパガンダと投資の誘致に利用するという極めて悪趣味としか言えない計画があるという。

 北朝鮮では近年、コチェビが成人して徒党を組んで犯罪に走ったり、犯罪組織に取り込まれたりする例が増えていると言われている。

 (参考記事:【実録 北朝鮮ヤクザの世界】28歳で頂点に立った伝説の男

デイリーNKジャパン
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