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【菊池雅之 最新国防ファイル】南西諸島防衛で求められる即応機動能力 巨大年次演習「鎮西29」が発信する戦略的メッセージ (1/2ページ)

 九州全域で2日から18日まで、陸上自衛隊・西部方面隊(熊本駐屯地)を中心とし、人員3000人、車輌約500両、航空機21機が参加する巨大年次演習「鎮西29」が行われている。

 敵による島嶼(とうしょ)侵攻事態の対処能力を高めるのが目的だ。「断固としてわが国を守る」という戦略的メッセージを発信することで、「抑止力の強化」を図る考えもある。

 トカラ列島(鹿児島県)には、沿岸監視部隊が進出した後、地上設置型のレーダーを設置し、借り上げた漁船を敵艦艇に見立てて捜索する訓練を行う。臥蛇島(がじゃじま)には、敵が上陸する前に、第1空挺団(千葉県船橋市)や、第12普通科連隊(鹿児島県霧島市)のレンジャー部隊が潜入し、迎え撃つ態勢を整える。喜界島や奄美大島、沖永良部島などでは、航空・海上自衛隊と協力して警備体制を構築する。

 これらはほんの一例であり、期間中は、九州エリアの多くの場所でこのような訓練が行われていく。「主戦場」となるのが「日出生台(ひじゅうだい)島」だ。

 先述の島々などでは、展開まではできても、演習場などがないこともあり、実際に戦闘訓練を行うことができない。

 そこで、大分県にある日出生台演習場を1つの島と見立てた。この架空島を敵から守り抜くのが最終目的である。

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