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電気ショックに思想教育、拷問も…北朝鮮「精神病棟」のメチャクチャな実態 (1/3ページ)

 北朝鮮では、社会の急激な変化や過度な税負担、経済制裁による生活苦でメンタルに不調をきたす人が増えているという。当局は病院を新設したものの、適切なケアが行われているとは言い難い状況だ。

 2年前に新設された平安南道(ピョンアンナムド)精神病院は「中毒解毒病院」という別名が示す通り、覚せい剤などの薬物依存症、アルコール依存症を治療する施設だ。順川(スンチョン)市の郊外、江浦洞(カンポドン)と龍峯里(リョンボンリ)の間にある。

 当局はここに、覚せい剤やアルコールに溺れ、放火や破壊行為など社会的に問題を起こした人を強制入院させている。治療期間は1ヶ月で、費用は家族が負担させられる。入院患者の半分程度が退院できるが、運ばれてくる患者が後を絶たない。有効性を巡り専門家の間でも意見が分かれている電気ショック治療(電気けいれん療法)を行っている。

 問題はそれだけにとどまらない。北朝鮮には依存症や精神疾患についての知識を全く持っていない人が多く、メンタルに問題を抱えた人をケアするネットワークも構築されていない。

 例えば病院に行っても、まともなカウンセリングは期待できず「元帥様(金正恩党委員長)だけを信じて生きればいい」というトンチンカンな答えしか返ってこない。それで絶望のあまり、覚せい剤やアルコールに手を出してしまうという。

 (参考記事:一家全員、女子中学校までが…北朝鮮の薬物汚染「町内会の前にキメる主婦」

デイリーNKジャパン
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