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電気ショックに思想教育、拷問も…北朝鮮「精神病棟」のメチャクチャな実態 (2/3ページ)

 また、症状が統合失調症と似ているアンフェタミン精神病(覚せい剤精神病)を患っている患者が多いが、本人はもちろん周りの人も知識がないため、中毒による症状と気づかず、問題を起こすまで放置されてしまうのだ。

 さらに、保安署(警察署)は、症状が改善した頃合いを見計らって患者を呼び出す。そして「覚せい剤の出処を吐け」と厳しく追及する。北朝鮮での取り調べは拷問をともなうことも多く、結局は病状が再び悪化して病院に戻ってしまうとのことだ。

 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

 現地のデイリーNK内部情報筋は、覚せい剤中毒者が引き起こした騒動について次のように説明した。

 ひとつは、今年7月に道内の成川(ソンチョン)に住む男性のケースだ。

 商売に失敗し失意の日々を送っていたこの男性は、気を紛らわせるために覚せい剤に手を染めた。それから1ヶ月後、精神に異常をきたした男性は、隣家に放火した。犯行は徐々にエスカレートし、公共の建物や自宅にも火を付け、死者まで発生した。

 もうひとつは、平城(ピョンソン)の金正淑第1中学校のすぐそばに3年前に建てられたマンションに住む一家のケースだ。

 平安北道(ピョンアンブクト)の金鉱で働いていた基地長は、妻、息子、娘の4人で平穏に暮らしていた。ところが、17歳の息子が覚せい剤に手を出した。覚せい剤を買うカネ欲しさに母親を包丁で脅すようになり、ついには怪我をさせてしまった。両親は悩んだ末に、息子を精神病院に連れて行った。

デイリーNKジャパン
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