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電気ショックに思想教育、拷問も…北朝鮮「精神病棟」のメチャクチャな実態 (3/3ページ)

 情報筋は「(市場経済化で)庶民の消費志向は強まったのに、情勢の影響などで商売がうまくいかなくなり、税金の負担も重くなるばかりで、イライラしている人が多い。国がまともな対策を立てなければ、患者と施設が増えるだけ」と述べた。

 ここで紹介した中毒解毒病院は、以前から北朝鮮にあった49号病院と呼ばれる精神病院とは異なる施設だ。

 北朝鮮当局は1965年に内閣決定49号を発表し、精神疾患患者を49号病院と呼ばれる精神病院に強制収容する政策を始めた。病院というよりは収容施設に近く、中毒解毒病院とは異なり、山奥にある。症状が改善して退院できる人は1割に過ぎないと言われている。

 (参考記事:知られざる北朝鮮精神病棟「49号病院」の実態

 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、清津(チョンジン)市の富寧(プニョン)郡にある49号病院が、覚せい剤に手を染めた人や犯罪者が保安署から逃れる手段として使われていると伝えている。

 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、当局に摘発され教化所(刑務所)に行くのを避けるために、医者にワイロを渡して精神疾患を患っているかのように虚偽の診断を下してもらい、ぬくぬくと暮らしているというのだ。儲かるという話を聞きつけた医者が、この病院に集まってきている。

 また、デイリーNKの内部情報筋によると、海外勤務から帰国した北朝鮮外交官が、帰国を嫌がる子どもが問題を起こさないように、医者にワイロを払って入院させてしまうという。

 一方で、本当に治療が必要なのにカネのない患者は、別の病棟に収容され半ば放置されている。

デイリーNKジャパン
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