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座間遺棄白石容疑者 自身が抱えた自殺願望と母と妹との断絶 (2/3ページ)

 父親は大手自動車メーカーの部品工場に勤めていたが、独立して部品の設計を自宅でするようになった。5つほど年下の妹は幼い頃から聡明で、県下でも有数の公立高に進学。名門私立大学を卒業したエリートだ。

 一方で、白石容疑者は横浜市内の高校を卒業後、アルバイトをしていた地元のスーパーに就職するも、2年あまりで退職。電子機器販売会社に転職したが、それも長続きせず、パチンコ店のアルバイトなど職を転々。20代前半で、女性に声をかけてキャバクラや風俗店に紹介するスカウトマンの仕事を始めた。

 なぜ、白石容疑者は「きょうだいはいない」という嘘をつくのか。もっというと、「小さい頃に両親が離婚した」というのも事実ではない。つく必要のない「家族についての嘘」に、白石容疑者の心象風景が浮かんでくる。精神科医の片田珠美さんが読み解く。

 「白石容疑者はごく小さい頃に“母親に見捨てられた”という感覚があるのではないでしょうか。お母さんはできのいい妹をかわいがり、自分のことに関心がないと感じていて、思春期の微妙な時期に、母親や妹への憎しみが募った。だから、彼の内的世界では“2人はいなかったこと”になってしまっているのかもしれません。

 白石容疑者は高校時代から自殺願望を抱えていて、実際に睡眠薬を大量にのむという自殺未遂を起こしたことがあるとも報じられています。その自殺願望には、“母親への復讐”という意味合いがあるのかもしれません。自分自身が自殺願望を抱いて思春期を過ごしたので、10代の女の子たちに自殺をそそのかした可能性もあります」

NEWSポストセブン
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