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【菊池雅之 最新国防ファイル】自衛隊、総合演習で北と中国に見せつけた「日本の覚悟」 喫緊課題の島嶼防衛がテーマ (1/2ページ)

 北朝鮮情勢の緊迫化を受け、米国は「ニミッツ」「ロナルド・レーガン」「セオドア・ルーズベルト」という原子力空母3隻を西太平洋地域に展開させた。これは極めて異例のことである。

 1986年のリビア爆撃でも、米軍は空母3隻を集結させた。それ以降も、湾岸戦争(91年)、アフガニスタン紛争(2001~14年)、イラク戦争(03~11年)と、戦いあるところに必ず空母が複数展開し、実際に空爆などの任務を遂行してきた。

 海上自衛隊は12日、「いせ」「まきなみ」「いなづま」の3隻の護衛艦を派遣し、米空母3隻と日本海の領海で共同訓練を実施した。北朝鮮をはじめ、東アジア地域に大きなプレゼンスを示すことになった。

 陸海空自衛隊は6日から24日まで、「2017年度自衛隊統合演習」を行っている。テーマは喫緊の課題である島嶼(とうしょ)防衛だ。

 護衛艦「ひゅうが」と、輸送艦「くにさき」は、来年度より正式にスタートを切る日本版海兵隊こと水陸機動団の準備隊約90人、西部方面普通科連隊約140人を乗せ、島嶼部へと進出する訓練を行った。

 空母3隻と海自が訓練している12日には、離島と見立てた沼津海兵訓練場(静岡県)で大規模な上陸訓練を実施した。訓練日が重なったのは、まったくの偶然だったが大きな注目を集めた。

 この訓練を視察するため、現地を訪れた河野克俊統合幕僚長(海将)は「水陸両用作戦は高度な統合運用能力が求められる作戦と認識している。われわれ自衛隊は、いついかなる事態にも迅速かつシームレスに対応することが求められている」と語った。

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