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小池流改革あだ 豊洲、安全対策で相次ぐ入札不調 契約リミット年内、移転日程に影 (1/2ページ)

 築地市場(東京都中央区)の豊洲市場(江東区)への移転問題で、小池百合子知事の施策が裏目に出ている。肝煎りの入札改革で豊洲市場の追加の安全対策工事の入札不調が相次ぎ、年内に契約成立にこぎ着けなければ移転スケジュールへの影響が懸念される。豊洲市場内の観光拠点の整備もメドが立たず、業界団体との移転日の調整も足踏み状態。都政邁進(まいしん)を掲げる小池氏は、最重要課題で綱渡りを余儀なくされそうだ。

 ◆条件の精査急ピッチ

 「入札に参加する事業者にとっては、真っ暗闇の中でフェアウエーを狙ってボールを打つようなものだ」。入札業務に携わる都職員の一人は頭を抱えた。

 入札改革は、東京五輪・パラリンピックの会場整備費や豊洲市場整備費を「高い」と問題視した小池氏の意向で試行している。参加事業者が1者だけとなる「1者入札」の原則無効や、落札上限の「予定価格」の事後公表などが柱。事業者は工事の仕様などから予定価格を推定し入札金額を決めることになり、入札不調のリスクをはらむ。

 庁内では移転日程という制約に加え、工事の専門性や難易度から随意契約にすべきだとの声が上がったが、9月から9件の工事の入札手続きを開始。その結果、1者入札や予定価格超過などで7件が入札中止・不調となり、1件では4億380万円(税込み)の予定価格に対して入札金額が7億4千万円(税抜き)と大きく離れた。

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