記事詳細

小池流改革あだ 豊洲、安全対策で相次ぐ入札不調 契約リミット年内、移転日程に影 (2/2ページ)

 都と市場業界側の間では来年7月末までに工事を完了させた上で、10月11日に豊洲市場を開場させる方向で協議が行われてきた。都幹部は「7月末に間に合わせるために年内に契約を成立し、年明け早々に着工する必要がある」と話しており、再発注に向けて予定価格の見直しを含め入札条件の精査を急ピッチで行っている。

 ◆五輪輸送計画直撃も

 小池氏が6月に打ち上げた「築地再開発」の方針も影を落とす。都が江東区に約束した豊洲市場内の観光拠点「千客万来施設」整備の事業者「万葉倶楽部」(神奈川県)が、築地再開発で採算が取れなくなる可能性があるとして対応を検討し、整備事業が不透明な状況に陥っているのだ。

 江東区は今月6日、「整備が確定しない限り、市場の受け入れを再考せざるを得ない」などとするコメントを発表。市場業界側に動揺が走り、都と業界側で豊洲の開場日を決める協議会の開催が中止された。

 都の村松明典中央卸売市場長は、山崎孝明区長に面会し「最大限の努力をする」と説明。その後、山崎区長は15日の定例会見で「(小池氏に)来られたら言うことを聞いちゃうかもしれない」などと歩み寄りに含みを持たせたものの、決着には至っていない。

 市場移転が大幅に遅れれば、築地跡地を活用した東京五輪・パラリンピックの輸送計画を直撃する。都幹部の一人は願うように言った。「知事には当事者たちの心情をくみ取り、解決に向けた行動をとってほしい」

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう