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【小池百合子 強く、そしてしなやかに】一歩先を見据え「国際金融都市・東京」実現へ 発信力強化、国際会議の誘致も (1/2ページ)

 世界最強の「パスポート」を持つと呼ばれる国を先週、訪れた。私が掲げるスマートシティの中核をなす「国際金融都市・東京」の実現に向け、シンガポール政府から招待を受けたものだ。外国企業や投資家をひきつける同国のリー・シェンロン首相、テオ・チーヒン副首相らと相次いで会談し、国立大学やイベントで「TOKYO」の魅力を発信した。

 シンガポールで感じるのは、国策としてビジネスのハブ化を目指すスピードだ。法人税17%という税率に表れるように、外国企業に対する多くの優遇措置がある。生き馬の目を抜くような金融の世界において、時代の先を見据えた環境整備がなければ世界の都市間競争は勝ち抜けない。

 「この国は資源がないから、あらゆる方法で世界から人々を集めることを常に考えている」。同国政府はこうした価値観を共有し、「一歩先」を見続けてきた。講演のため、世界最大級のITを使った金融サービス(フィンテック)イベントに赴いたが、広大なスペースに各企業のブースがずらりと並ぶ会場は活気があふれていた。その脇では、フィンテックにかかわる革新的な技術を持ち合わせた個人や企業を表彰する準備が進み、参加者を飽きさせない仕組みがあちらこちらに存在する。

 シンガポールは「世界最強のパスポート」を持つ国として、カナダの金融コンサルティング会社から先月発表された。パスポート保有者がビザや事前手続きなしで入れる国・地域の数を指数として比較され、アジアの国がトップになるのは初という。シンガポールの開放的な外交関係と効果的な政策は高く評価されており、学ぶべき点は少なくない。

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