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「おらこんな村いやだ」と故郷を捨てる北朝鮮の農民たち (1/3ページ)

 吉幾三は1985年のヒット曲「俺ら東京さ行ぐだ」で、田舎のことを「テレビもねえ ラジオもねえ 車もそれほど走ってねえ」「電話もねえ ガスもねえ バスは1日1度来る」と歌った。

 北朝鮮の農村に住む人が聞けば「うちの村のことだ」と思うかもしれない。地域によって差はあるが、電気もなければ車もなく、水道がないために汚染された水を使わざるを得ないような地域もある。

 居住と移動の自由が認められていない北朝鮮では、生まれ育った地域をみだりに離れるのは違法行為だが、立ち遅れた農村に見切りをつけ、都会に働きに出る人が増えている。

 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

 それに対して当局が対策に乗り出した。

 両江道(リャンガンド)の情報筋が、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、当局は昨年末に行った調査をもとに、農村から都会にやって来た人や農村に縁故のある人を都会から追放し、農村に送り返す措置を11月から始めた。

 これは、金正恩党委員長が昨年9月28日に下した「農村から都会に出てきた住民、農村に縁故のある者を全員協同農場に送り返せ」という指示に基づくものだ。

デイリーNKジャパン
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