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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「味」》味を占めて次々と…SNSで女性おびき出した座間事件容疑者の手口 (2/2ページ)

 その後、「LINE(ライン)」や「カカオトーク」などの無料通信アプリに切り替え、より親密なやりとりを繰り返していたケースもあった。白石容疑者と事件直前まで1カ月ほどやりとりを続けていたが、事件発覚により被害を免れた20代の女性は「最初は『一緒に死にましょう』という話だったが、気が付いたら『俺が殺してあげる』という話になっていた」と打ち明ける。

 白石容疑者はこの女性が暗い過去を打ち明けると、「自分もいじめられていた」などと寄り添い、そのうちに「会いたい」「同棲(どうせい)しよう」などと好意があるようなそぶりをみせていたという。そして「死にたいなら、俺が殺してあげたい」「うちのロフトになわをかけたら死ねる」などと持ちかけ、自宅に来るよう誘っていたという。

 自分を全面的に肯定してくれる存在。弱っているときに優しく、受け入れてくれる存在。依存され、依存できる存在。SNSという限られた接点の中で、白石容疑者という存在は被害者らの心の隙間に入り込み、日増しに巨大化していったのではないか。それは10~20代の女性が誰でも抱くであろう恋愛や、未知の異性への憧れにも似た感情だったのかもしれない。

 殺人、遺体切断という残忍な犯行態様ばかりが注目されているが、この事件の本当に怖いところは、そういうところなのだと思う。(い)

 【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。11月のお題は「味」です。

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