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【菊池雅之 最新国防ファイル】「ASEAN創設50周年記念観艦式」実施、東南アジア海軍は日本の助っ人となるか (1/2ページ)

 ASEAN(東南アジア諸国連合)は今年、設立50周年を迎えた。経済や政治のつながりにとどまらず、安全保障においても力を発揮する、東アジア地域最大の地域協力機構である。EU(欧州連合)よりも人口は多く、今では10カ国が名を連ねている。

 中国の台頭に危機感を覚えた東南アジア諸国は、50周年を機に「ASEAN海軍」としてまとまろうとしている。その偉大なる第一歩として11月20日、タイのパタヤ沖で「ASEAN創設50周年記念観艦式」を実施した。21日には、1回目となる「ASEAN海軍合同軍事演習」も行った。

 テーマは「ASEAN Navies Stronger Together Forever」。永遠なる連携強化と精強さを求めて、NATO(北大西洋条約機構)軍や、AU(アフリカ連合)軍のように整備していく。

 観艦式には、ASEAN以外からも数カ国が招待され、日本や中国、韓国の姿もあった。

 海上自衛隊は護衛艦「おおなみ」を、中国は中華イージスことミサイル駆逐艦「鄭州」を派遣した。くしくも両艦は隣り合う格好となった。

 米軍は、ASEANによる海軍艦隊設立に期待を寄せている節もある。中国の南シナ海進出を阻止するため、ASEAN海軍が恒常的に同海域でパトロールしてくれれば、米海軍の負担は少なくなる。東南アジアだけでなく、極東・東アジアの安定に大きく寄与する可能性もあるのだ。

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