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【永田町・霞が関インサイド】「インド太平洋戦略」の生みの親は… 中国「一帯一路」構想と対峙せず、海上覇権牽制への構想作り指示が発端 (1/2ページ)

 最近、「インド太平洋戦略」、あるいは「インドアジア太平洋」という言葉を目にする機会が多い。

 新聞では、毎日新聞のコラムに立て続けに記述されていた。

 同紙11月20日付の連載コラム「風知草」で山田孝男特別編集委員が、同26日付の「風を読む」でケント・カルダー米ライシャワー東アジア研究所長がそれぞれ言及している。

 また、朝日新聞の梶原みずほ記者の新著『アメリカ太平洋軍-日米が融合する世界最強の集団』(講談社)には、「インドアジア太平洋・海洋同盟」と題した一節(第九章)が設けられている。

 梶原氏は同書で、米公式文書のなかで太平洋軍(司令部・ハワイ)の担当地域が「アジア太平洋」という表現から「インドアジア太平洋」という表現に変わった経緯を詳述している。

 と同時に、この表現には多分に政治的な意味合いを含んでおり、同地域で統一された言い方がなされていないのは、まだこの地域の秩序は極めて流動的で、不透明であることの証左ともいえるだろう、と指摘している。

 梶原氏は、米国防総省のアジア太平洋安全保障研究センター(APCSS)、ハワイ大学日本研究センターに2年間、客員研究員として在籍した。

 特に、APCSSでは軍事機密にアクセスするための身辺調査など審査をクリアしてのことだった。従って、本書は「国防総省の内側から見たアメリカ軍と日米同盟の現場を描くこと」(「おわりに」)ができたことで、「べき論」が多い安保関連類書とは違った読み応えのあるものとなった。

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