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【高橋洋一 日本の解き方】「ワクチン不要論」を考える 一方向に流れやすいメディア、効用と副作用の国際比較を (2/2ページ)

 こうした科学問題がやっかいなのは、一般人には何が正しいのか、すぐ判別できないことだ。13年3月から論調が変わったのも、ほとんどのメディアで共通している。

 事実、子宮頸がんワクチンを打った後に深刻な副作用が出た人もいる。そうした流れで役所が圧力を受け、政治圧力も加わると、今回のようにワクチン接種が事実上中止されることは十分ありえる展開だ。

 どのようなワクチンにも副作用があるが、それを上回るような効用がある場合、接種が許される。子宮頸がんワクチンの場合にはデータがあるので、副作用がデータから逸脱していたかどうかを、厚労省はより慎重にチェックすべきであった。

 こうした案件の場合には、やはり重要なのは国際比較である。もちろんすべての基準で日本を海外の事例に当てはめるのは危険だが、人種差などを考慮したうえで適用したほうがいい。統計処理も重要になってくる。

 ワクチン接種をやめれば副作用もないが、それでは救える患者も救えない。子宮頸がんでは毎年約1万人が患者になり、約3000人が亡くなる。大胆にいえば、副作用がそれより少なければワクチンを接種したほうがいい、というのが原則だ。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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