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【永田町・霞が関インサイド】トランプ氏、残された求心力回復カードは「対北軍事オプション」 共和党“牙城”敗北は計りしれないほどの痛手 (1/2ページ)

 12日に行われた米アラバマ州上院補欠選挙で、ドナルド・トランプ大統領の支持を受けた共和党候補のロイ・ムーア元州最高裁判事が、民主党候補のダグ・ジョーンズ元連邦検事に敗れた影響は、想像をはるかに超えるものだ。

 米国南部の同州は「保守派の牙城」として知られ、この四半世紀、共和党は上院選で民主党に負けたことがなかった。

 今回の敗北は、トランプ氏にどれだけのダメージを与えたのか。計りしれないほど大きなものだ。

 まずは外交。トランプ氏が先般、エルサレムを「イスラエルの首都」として認定し、米国大使館を現在のテルアビブからエルサレムに移転すると発表した。これは、この上院補選で勝利するためだった。

 これまで親米路線を採ってきたサウジアラビアや、ヨルダン、エジプトなどを含むイスラム圏諸国からの猛反発、英国やフランスなど欧州の主要国からの批判を覚悟のうえで決定した。

 それはすべて、アラバマ州には「イスラエルの首都はエルサレム」を求めるキリスト教福音派が多く、彼らエヴァンジェリカル(=福音派)の支持を得るためだった。

 選挙を外交に優先したツケは回って来る。一時目指した、サウジアラビアとパレスチナの中東和平交渉の仲介どころか、中東諸国では「反米」の狼煙が拡大し、新たな火種となった。

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