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【一服啓上 島田雅彦】國分功一郎さん、「暇と退屈」は自分と向き合う時間 たばこを吸いながらボーっとは必要 (1/2ページ)

★ゲスト 高崎経済大学准教授・國分功一郎(中)

 息も言葉も“吐き切る”ことが大事だと話すお二人。しかし、大学で教職に就く者として、学生にそれをさせるのは難しいということでも思いが一致する。

 島田 日本人は欧米人のように精神科医にかかりつけるということがほとんどないので、その代わりが新橋の夜のにぎわいだと思うんです。

 國分 上司の悪口を言って憂さを晴らす。

 島田 ただ、最近は酒場で罵詈(ばり)雑言を吐く人が随分減りました。

 國分 いよいよ精神科が必要ですね。でも、フロイト流の精神分析によるカウンセリングだと、週5回ぐらい通わなければなりません。

 島田 愛人を囲えられるぐらいのコストと時間がかかる(笑)。

 國分 も、200時間ぐらいセッションをすると必ず効果は出るそうです。人の心の奥底にあるパッションのさらに奥の部分を外に吐き出させるにはそれだけの時間が必要ということです。

 島田 大学で学生と接していて思うのは、人の話を聞くのは実に難しいということ。聞き方の角度が悪いとセクハラになるし、返し方が悪いとアカハラ(アカデミックハラスメント)になることもある。それにビクついていては始まらないので、相手がどう受け取るか直感に頼るしかありません。

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