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習政権、野望の表れ? 中国軍5機が対馬海峡通過に軍事ジャーナリスト「確信犯的な戦域行動拡大だ」

 由々しき事態だ。中国軍の戦闘機が18日、初めて対馬海峡を通過したのだ。防衛省が発表した。領空侵犯はなかったが、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)した。これまでは沖縄周辺での行動が目立った中国機だが、日本海にまで進出したのは、軍事的覇権を強める習近平政権の野望の表れなのか。

 防衛省統合幕僚監部によると、中国軍のスホイ30戦闘機2機とH6爆撃機2機、TU154情報収集機1機の計5機が18日午前から午後にかけ、東シナ海から対馬海峡を通過して日本海を往復飛行した。中国軍の爆撃機や情報収集機による同ルートの飛行は、今年1月以来となる。

 中国空軍の報道官は「中国空軍による初の対馬海峡通過だ」と述べ、中国軍による遠方展開が新たなステージに入ったことを誇示した。

 航空自衛隊のスクランブル回数は、対中国機発進の増加で、2016年度に1168回で過去最多を記録している。

 今回の行動について、軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「中国は今まで『爆撃機と情報収集機、戦闘機』という組み合わせで、宮古島と沖縄本島の間を抜けて太平洋に抜けるルートを何回も試していた。確信犯的に、戦域行動を日本海にも広げる意図があるのだろう」といい、続けた。

 「現在でも、尖閣諸島をめぐって沖縄の空自基地は大混乱している。日本海に進出したことで、九州北部や中国地方、近畿地方の基地もスクランブルで出なければならなくなる。日本の航空兵力を消耗させる作戦ではないか」「ただ、領空侵犯を許してはならない。スクランブルを地道に行って追い返すしかない。あきらめた時点で負けだ」

 日本は抜本的に、防衛戦力を見直さなければならないようだ。

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