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えびせん騒動で波紋、「広告コピーは誰の物か」関係者の思い (1/3ページ)

 カルビーのスナック菓子・かっぱえびせんの「やめられない、とまらない!」というキャッチコピーを巡って騒動が起こっている。これまでカルビーは各種メディアで「コピーは(自社の)社員が考えた」等と紹介していたが、このキャッチコピーを考案したとされる広告代理店の元社員・Hさん(80)が、1億5000万円の損害賠償を求めてカルビーを提訴したのだ。

 このニュースが流れるや、ネット上には「広告代理店の社員として考案し、その対価はもらっているのに、カルビーを訴えるのはお門違い」などと批判が溢れている。実際のところ、広告主にとって自社が発注したキャッチコピーの考案者の存在は、どう捉えられているのだろうか。Hさんがかつて勤めていた広告代理店・大広の関係者に話を聞いた。

 「よっぽどの有名クリエイターに発注したというのでもなければ、通常広告主が認識しているのは“広告代理店○○に発注した”というところまで。その先で実際に誰が考案したかまでは知らないことのほうが圧倒的に多いですし、正直気にしていません。もっと言えば、広告代理店の担当営業でさえ、知らないこともある。

 というのも、広告案を提案するときは広告代理店のクリエイティブ担当が外注先のブレーンにもアイデアを募り複数案を提示することも多いので、どれが自社の社員オリジナルで、どれが外注先のクリエイター発のアイデアかなど認識していないことも多々あります。それが特にそれが問題だと感じたこともありません」

 ただし、CMの内容をプレスリリースにしたり広告系の雑誌で紹介される時はコピーライターとしてリーダー的な存在の人物の名前を入れるのが慣例となっている。だからこそ、実際にそのコピーを考えたのが制作会社の若手だったり実績のあまりないフリーランスだったとしても、そのリーダー格の人が作った、ということにされる。過去にはこうした慣例を理不尽と感じた若手コピーライターがブログで告発した例もある。

 それでは、広告代理店のコピーライターは、自分が考えたコピーを広告主の社員が考えたかのように言われることについてはどう思うのであろうか。

NEWSポストセブン
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