記事詳細

【ニュースの核心】「譲歩か戦闘か」ティラーソン氏の発言は北への揺さぶり作戦 朝鮮半島の緊張は最終局面に (1/2ページ)

 北朝鮮情勢をめぐって、レックス・ティラーソン米国務長官が12日、講演で「前提条件なしで対話に応じる用意がある」と述べた。これをどう読み解くべきか。私は北朝鮮に対する「揺さぶり作戦」とみる。

 これまでトランプ政権は「対話ではなく、圧力」によって北朝鮮の方針転換を促してきた。ティラーソン発言を額面通りに受け止めれば、対話路線に転換したようにも読める。

 だが、ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)報道官は「いまが対話の時ではないのは明らかだ」と方針転換を否定し、ティラーソン氏自身も15日、「対話には脅迫的行為の持続的停止が必要」と修正した。

 ティラーソン氏には、ここ数カ月、更迭説が飛び交っている。ドナルド・トランプ大統領がツイッターで、公然とティラーソン氏の対話路線を批判したこともある。トランプ政権の内部で路線対立が起きているのだろうか。

 私は方針転換とは思わない。政権の圧力路線に変わりはないが、軍事攻撃に踏み切る前に対話の可能性も示して、北朝鮮の方針転換を促す「最後の外交努力」なのではないか。それはまさしく国務省の仕事である。

 そもそも、圧力路線と言っても、何が何でも北朝鮮を軍事攻撃するという話ではない。北朝鮮が自ら核とミサイルを放棄するなら、米国が対話に応じるのは当然だ。

 トランプ政権とすれば、相手が対話に応じなければそれで良し、応じたとしても「核・ミサイル開発を断念せよ」と言うだけだ。時間稼ぎを許さず決裂するのは、いつでもできる。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース