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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】世界を核戦争から救った男 冷戦時代、ミサイル信号を誤報と判断 「米国が本気なら、5発あり得ず」 (1/2ページ)

 北朝鮮と米国の核ミサイルをめぐる情勢が風雲急を告げている。片方が核爆弾を使えば、間違いなく相手側も使う。こうして全面的な核戦争になる可能性が高い。

 かつての冷戦時代には西側と東側がにらみ合っていて、おたがいに、相手が核ミサイルの先制攻撃をするのではないかと、ピリピリしていた。

 相手の核ミサイルの先制攻撃を受ければ、被害が出てから反撃の判断をしても間に合わない。

 このため、人工衛星とコンピューターを使った自動処理の判断が使われる。当時、西側も東側も極秘ながら、この早期警戒システムを動作させていた。

 早期警戒システムは光、電磁波などあらゆるセンサーを動員したものだ。現在も、米国や北朝鮮で動いているに違いない。一歩間違えれば、間違いなく全面核戦争が始まってしまう仕組みである。

 冷戦時代の1983年9月26日、旧ソ連の首都モスクワ近郊にある航空監視センターのコンピューターが、旧ソ連に向かっている5つのミサイル発射を表示した。人工衛星からのデータだった。もし、本当なら、核爆弾を積んだミサイルを米国に向けて発射しなければならない。

 だが、あとから分かったことだったが、この「信号」はじつは誤報だった。人工衛星が、雲の中の太陽放射からの反射をロケットエンジンの炎と誤認して、ロケット発射のエネルギー放電として感じたと報告したのだ。

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