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過労自殺2年 まつりさんの母が手記「すべての人の意識変えて」

 電通の新入社員で過労自殺した高橋まつりさん=当時(24)=の命日となる25日、母の幸美さん(54)が手記を公表した。手記では「私たちのような不幸な親子を増やさないために、すべての人の意識を変えて、社会全体で働く人の命と健康を守ってほしい」と強調。まつりさんの死を契機に機運が高まった「働き方改革」は、来年の通常国会で関連法案が提出される。

 「娘がいない、2度目のクリスマスです。毎朝目覚めるときに、まつりが生きている世界に戻っているのではないかと、いまだに淡い期待を抱き続けています」

 まつりさんは母子家庭に育ち、平成27年4月に電通入社。月100時間を超える残業や「女子力がない」などの上司の言動に悩まされ、同年のクリスマス、会社の寮から投身自殺した。

 手記は「小さい頃から人生を自分の選択で懸命に生きたまつり。最後も最善の選択をしてくれると信じ切っていました」と回顧。今年10月には、労働基準法違反罪に問われた電通が罰金50万円の有罪になったものの、「人の命が失われているのに責任があまりにも軽すぎます。罰則を強化するように法律の改定が必要」と訴えた。

 政府の働き方改革に対しては、「どうしてまつりの生きていた時にできなかったのでしょう。もしこれらが実現していたら、まつりは生きて自分の夢に向かって社会に貢献していたでしょう」と悔やんだ。

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