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慰安婦像「有害だね」 寄贈受け入れから1カ月、サンフランシスコ市現場ルポ (1/2ページ)

 米西部カリフォルニア州のサンフランシスコ市が慰安婦像と碑文の寄贈受け入れを決定してから1カ月余。市民らからは像への反対意見も聞かれるものの、徐々に認知が進み、その影響は着実に浸透し始めていた。一方、公共物化するという市議会の決定を承認した市長、エドウィン・M・リー氏の急逝を受けて急遽行われることになった市長選では、像や大阪市との姉妹都市関係をめぐる一連の問題は、ホームレス問題など他の争点の影に埋もれようとしている。

 ■「過去は過去なのに」

 「毎日来ているけど、何だか知らないなあ」

 慰安婦像と碑文が設置された、サンフランシスコの中華街にあるセント・メリーズ公園。昼食を取っていたソフトエンジニアのリラン・ウィンターさん(29)は、像についてこう話した。

 碑文に日本政府が不適切とする表現が使われ、大阪市がサンフランシスコ市との姉妹都市関係解消を決めたことを説明すると、「有害だね」と首を振った。

 多くは素通りするだけだが、時折像を見上げ、碑文を読む人の姿も見かける。市内に住む庭師のマックス・ウィズダムさん(55)もその1人だった。「日本の言い分も分かるよ。戦争だったんだ。他の国は決して日本を非難できない。過去は過去なのに。(像は)お粗末な教育だよ」。

 一方で、像は州を超えて認知が広がっている。韓国人の任才ヒョクさん(44)は、留学先のアイダホ州から家族旅行の途中で立ち寄った。日米韓の関係に及ぼす影響を懸念する声に「心配は分かる」としつつも、「日本が歴史を認めれば、このような像は必要なくなる」と話した。

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