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【山口那津男 本音でズバッと】「波乱の1年」だった2017年 来年は課題解決に実りある年に (1/2ページ)

 今年は「波乱の1年」だった。年明け間もないころは、前年の英国EU離脱や米大統領選などに続き、主要国の選挙が予定され、「不透明な展開」を語る人が多かった。

 韓国やフランスの大統領選で政権交代が起こり、英国やドイツの国会議員選挙でも与党が後退し、政権が揺さぶられた。中国では、大物の失脚などを経て、習近平指導部の大幅な交代で新体制がスタートした。

 こうした動きに日本は、安倍晋三首相が10月に衆院選を断行した。

 先立つ7月の東京都議選では、圧倒的な人気の小池百合子都知事に対抗姿勢をとる都議会自民党は、閣僚の失言なども重なり惨敗した。加えて、いわゆる「モリカケ問題」が尾を引いて、内閣支持率が下落し、十分に回復しないなかで、安倍首相は衆院解散に踏み切った。

 都議選を機に、小池氏らが国政進出の準備を整える前に、機先を制しての解散という意図もあったろう。あにはからんや、小池氏は「希望の党」を立ち上げて、民進党を丸のみする一大勢力をつくるかに見えた。しかし、「排除」発言があだになり、失速した。

 与党は勝利したものの、公明党は、衆院選直前のスキャンダル報道や、民進党分裂による新党参入のあおりも受けて、議席を減らした。まさに薄氷を踏む勝利であった。

 「モリカケ問題」は、決め手を欠きながら政権を悩まし続けた。世論調査で「政府の説明に納得できるか」の問いに、「できない」とする回答が高止まりしている。会計検査院の報告や、国会での議論を生かして再発防止策を確立しなければならないが、説明責任は尽きていない。

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