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菊地元オウム信者、無罪確定へ 95年の都庁小包爆弾事件で上告棄却

 1995年の東京都庁小包爆弾事件で殺人未遂ほう助罪に問われた元オウム真理教信者の菊地直子被告(46)の上告審で、最高裁第1小法廷(池上政幸裁判長)は27日までに、逆転無罪とした二審東京高裁判決の結論を支持し、検察側の上告を棄却する決定をした。25日付。無罪が確定する。

 教団による一連の事件の裁判は、約17年間逃亡した後、地下鉄サリン事件の殺人罪などで起訴された元信者高橋克也被告(59)=一、二審で無期懲役判決、上告中=を残すのみとなった。

 争点は、教団アジトに運んだ薬品が、無差別テロに使われるとの「認識」が、菊地元信者にあったかどうかだった。元信者は「知らなかった」と、一貫して無罪を主張していた。

 2014年6月の一審東京地裁の裁判員裁判は、実行役の井上嘉浩死刑囚(47)の証言などから「殺傷に使われる危険性を認識していた」として、懲役5年の判決を言い渡したが、15年11月の二審判決は「人を殺害するための原料を運んだという認識を認定するには疑いが残る」として、逆転無罪とした。元信者は即日釈放された。

 元信者は事件直後、特別手配され、約17年後の12年6月に相模原市内で発見、逮捕された。

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