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教師と生徒の信頼関係があれば体罰は「愛の鉄拳」になる? (1/2ページ)

 愛知県名古屋市にある学習塾『集賢舎』は、「合理的スパルタ塾」だ。親にあらかじめ「体罰NG」「シッペまでならOK」「ビンタまでOK」から1つを選んでもらい、それに沿った指導をする。つまり、親から公認を受けたうえで、体罰を加えることがあるのだ。

 同塾の岡田永吉塾長は講義中、声を荒らげたり机の脚を蹴ることがある。だがそれは、生徒を集中させるための「演技」だと言う。

 「感情を込めて怒ることは結構なのですが、感情的に怒ってはいけません。感情的になると、叱る側が叱られる側と同じレベルになってしまう。とくに先生がカーッとなって手を出す体罰は罪です」

 本人・保護者公認の体罰をする際も、岡田塾長は必ず丁寧なフォローを心がける。

 「シッペやビンタをするときはその生徒の少しでもいい点を見つけて大きく褒めます。たとえば、『お前ほど真面目な男の子がなんでこんなことをしたのか』とか、『きみほど物事を整理できる女の子がなぜなんだ』などと声をかけます。根拠がないのに褒めると子供は必ず嫌がるので、しっかりといい点を見つけるよう日頃から注意しています」

 岡田塾長は、それぞれの子供によって体罰のやり方をケースバイケースにすることを心がける。保護者がビンタOKでも、その子の様子や性格から口頭注意に切り替えることもある。

 細やかな気配りからか、体罰を受けた後は子供に変化が見られるという。

 「体罰後、泣いたり落ち込んだりということは、ほとんどありません。当然だという受け止め方で反抗や口答えもありませんが、叱られたことでピリッと引き締まる子が多く、それが波及してクラス全体が成長します。これ以上体罰を受けるのは嫌だという本能と、自分の悪い面は改めなくちゃという理性から子供たちは変わっていくのだと思います」

 つまり、根底に生徒との信頼関係が築けているかどうかで、同じ行為が体罰にも愛の鉄拳にもなるということ。

NEWSポストセブン
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